IT業界から転職したい人必見!スキルを活かせる業界・職種と成功の手順

IT業界特有の激務や環境に疲れ、「IT業界から転職して新しいキャリアを築きたい」と考えていませんか?

IT業界での経験は異業種でも高く評価されますが、戦略なしに動くと「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクもあります。

 本記事では、IT業界から転職を成功させるための具体的な5ステップや、悩み別のおすすめ職種を徹底解説します。

IT業界出身者の強みを最大限に活かし、理想のワークライフバランスや年収アップを叶えるための「決定版ガイド」としてご活用ください。

目次

IT業界からの転職理由5選|多くの経験者が抱える悩みとは

IT業界の離職率は12.8%で、実は日本全体の離職率15.4%と比べると、低い水準になっています。(厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果」)

それでも12.8%は離職を選択しているのは事実です。

実際に、キッカケクリエーションが行った調査によると、エンジニアが退職を選ぶ理由には「給与への不満」「働く環境へのギャップ」「長時間労働への限界」があげられていました。

この記事では、多くのIT業界経験者が抱える共通の悩みを5つに分けて解説します。ご自身の状況と照らし合わせながら、キャリアを見つめ直すきっかけにしてみてください。

参照:キッカケクリエーション「ITエンジニアが退職を決意する瞬間に関する実態調査

理由1:長時間労働や休日出勤が常態化している

IT業界で働く多くの人が、長時間労働に悩んでいます。

Geeklyがおこなった調査によると、IT業界の平均残業時間は23.2時間であることがわかりました。残業が少ない職種もありますが、以下の職種では残業が多くなるようです。

  • IT営業:30.3時間
  • ITコンサルタント・PM:30.1時間
  • Webデザイナー・ディレクター(受託): 29.5時間

4番目にSE・PG(自社)、インフラ系が位置しています。

また、休日出勤に関しては「何度もある」と答えたエンジニアが46.8%いることが、RSUPPORT株式会社の調査からもわかりました。

実はプロジェクトの納期前や、予期せぬシステム障害が発生した際には、終電帰りや休日出勤が当たり前になることも少なくありません。

こうした働き方が続くと、心身ともに疲弊し、いわゆる「バーンアウト(燃え尽き症候群)」に陥ってしまうリスクも伴います。

参照:Geekly「IT業界における「残業」に関するアンケート
   RSUPPORT株式会社「企業の情報システム部門やSEの働き方に関する調査

理由2:客先常駐(SES)による労働環境の不安定さ

客先常駐(SES)という働き方も、転職を考える大きなきっかけになります。

客先常駐は以下のような、離職につながりやすい要素が多いのが実情です。

【客先常駐(SES)で離職を考える理由】
  • 数ヶ月単位で勤務地や人間関係が変わりストレスを抱えやすい
  • 帰属意識が持ちにくく孤独感を覚える
  • スキルアップにつながりにくい
  • 常駐先での評価が自社に伝わりにくい
  • 多重下請け構造のため給与が上がりにくい

安定した環境で、腰を据えてキャリアを築きたいという思いから、自社開発や社内SEへの転職を目指すケースが増えています。

理由3:正当な評価や給与が得られていないと感じる

エンジニアは正当な評価がされにくいという声はよく聞きます。

実はエンジニアの「技術力の高さ」が評価につながるわけではなく、優秀なエンジニアでも会社からの評価が低いというのはよくあることです。

【エンジニアが評価されにくい理由】
  • ビジネス課題など課題解決力が評価で重視される
  • チーム開発でコミュニケーション力が重視される
  • クライアント目線・エンドユーザー目線を持っているかが重視される
  • 多重下請け構造で評価がされにくい

会社によっては「技術力」だけでなく「ビジネス視点」も求められることがあります。「技術力」は高くいのに会社の評価が低くなると、「正当に評価されないのでは」と感じてしまうでしょう。

理由4:事業への貢献実感がなく、やりがいを見失ってしまう

大規模なシステム開発では、担当する業務が細分化されています。

チーム開発の経験を積んでいくことができる一方で、自分が作っているものが「誰の、何の役に立っているのか」を実感しにくい場面も。

ユーザーの顔が見えない環境で、黙々と作業を続けるうちに、やりがいを見失ってしまうことがあります。

事業の成長に直接貢献している実感や、自分の業務領域を広げるため、事業会社やWebサービス業界への転職を考える人も少なくありません。

理由5:レガシーな環境で、新しい技術を学べない

担当するシステムが古く、長年同じ技術しか使っていない環境にいると、将来への強い不安を感じます。技術の進化が速いIT業界だからこそ、新しい技術を学べない環境への焦りは深刻です。

実際に、レバレジーズ株式会社の調査では「急速な技術変化に脅威を感じる」と答えたエンジニアが60.1%いることがわかっています。

自身の市場価値を高め、長期的に活躍できるエンジニアであり続けるために、モダンな開発環境を求めて転職を決意するケースも多く見られます。

参照:レバレジーズ「ITエンジニアのキャリア形成と技術に関する意識調査

IT業界の経験は他業種でも武器になる|評価されるポータブルスキル4選

IT業界で培った経験は、異業種でも高く評価されます。

専門的なプログラミングスキルだけでなく、どんな業界でも通用する「ポータブルスキル」を持っているからです。経済産業省の調査でも、IT人材のポータブルスキルの高さが指摘されています。

IT業界での経験ポータブルスキルに変換
システム設計、プログラミング論理的思考力、問題解決能力
プロジェクトの進捗・品質管理プロジェクトマネジメント能力
顧客への要件定義、仕様調整顧客や社内との折衝・調整能力
新しい技術のキャッチアップ自己学習能力、新しい環境への対応力

自身の強みを再認識し、転職活動に自信を持ちましょう。

ここでは、IT業界から異業種転職で武器になるポータルスキルを解説します。

スキル1:論理的思考力と問題解決能力

論理的思考力と問題解決能力は、物事を構造的に捉え、課題の原因を特定し、最適な解決策を導き出す力をいいます。

このスキルは、他の業界でも重要なスキルで、業務改善の提案、新しい企画の立案、マーケティング戦略の策定など、その応用範囲は無限大です。

IT業界で培った以下の経験が、論理的思考力と問題解決能力として他の業界でも活かすことができます。

【アピールできるIT業界経験】
  • 要件定義: 顧客の曖昧な要望を整理し、システム要件に落とし込む経験
  • システム設計: 複雑な処理を機能単位に分解し、最適な構造を考える経験
  • デバッグ/障害対応: エラーログから原因を特定し、修正する経験

スキル2:プロジェクトマネジメント能力

プロジェクトマネジメント能力は、目標達成のために、人・モノ・金・情報を管理し、計画通りにプロジェクトを完遂させる力です。

進捗管理やリスク管理、チームビルディングといった能力は、業界を問わずリーダー職や管理職で高く評価されます。

IT業界で培った以下の経験が、プロジェクトマネジメント能力として他の業界でも活かすことができます。

【アピールできるIT業界経験】
  • 進捗管理: WBSを作成し、タスクの遅延がないか管理する経験
  • 品質管理: テスト計画を立て、バグを潰し込み、品質を担保する経験
  • チームマネジメント: メンバーのタスクを割り振り、モチベーションを管理する経験

スキル3:顧客や社内との折衝・調整能力

顧客や社内との折衝・調整能力は、立場や意見が異なる相手と対話し、双方にとって納得のいくゴールを見つけ出す力です。

このスキルは、業界や職種問わず評価されるポータルスキルで、営業職やコンサルタント、企画職などでそのまま活かすことが可能です。

IT業界で培った以下の経験が、顧客や社内との折衝・調整能力として他の業界でも活かすことができます。

【アピールできるIT業界経験】
  • 要件定義: 顧客と仕様について交渉し、合意形成する経験
  • 仕様調整: 他部署の担当者と連携し、システムの連携仕様などを調整する経験
  • ベンダーコントロール: 外部委託先と納期やコストについて交渉する経験。

「エンジニアはコミュニケーションが苦手」という先入観を持っている企業も少なくないので、エピソードを踏まえてしっかりアピールするようにしましょう。

スキル4:自己学習能力と新しい技術への対応力

自己学習能力と新しい技術への対応力は、未知の分野や新しいツールに対して、自ら情報を収集し、学び、実践できる力を言います。

日々進化する技術を、自ら学びキャッチアップし続けるという、IT業界で当たり前とされているこの姿勢は、変化の激しい現代において非常に価値のあるものです。

また、IT業界で培った以下の経験が、自己学習能力と新しい技術への対応力として他の業界でも活かすことができます。

【アピールできるIT業界経験】
  • 新技術の習得: 新しいプログラミング言語やフレームワークを独学した経験
  • 資格取得: 業務に関連する資格を自主的に勉強して取得した経験
  • ドキュメント読解: 英語の公式ドキュメントを読み解き、実装した経験

未経験の業界や業務であっても、「主体的に学習し、すぐに戦力になれる」というポテンシャルを示すことができます。

IT業界からの主な転職先は3種類|それぞれの特徴と働き方の違い

IT業界からの転職を考えたとき、主な選択肢は大きく3つに分けられます。

「どこで働くか」によって、求められる役割や働き方、キャリアパスが大きく変わります。まずは全体像を理解し、自分の志向に合う方向性を見つけることが重要です。

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転職先の方向性主な業界・職種ワークライフバランス年収の傾向特徴
事業会社メーカー・金融
(社内SE)
自社の事業に貢献。
落ち着いて働ける。
Web・メディア自社開発・SaaS
(エンジニア)
モダンな技術とスピード感。
成果が見えやすい。
コンサルITコンサル・PMO企業の課題解決。
圧倒的な成長と報酬。


それぞれの特徴と働き方の違いを解説します。

1. 事業会社(メーカー・金融・商社など)|自社の事業成長に貢献する

事業会社に転職するメリット
  • ワークライフバランスが取りやすい(残業時間が月20時間以内)
  • 客先常駐のような環境変化がない
  • 年間休日125日以上、完全週休2日制など福利厚生が充実
  • 自社の事業成長に直接貢献でき、帰属意識を持って働ける
  • 長期的なキャリア形成がしやすく、定年まで安心して働ける環境

自社の業務効率化やサービス向上のためにITを活用する、いわゆる「ユーザー企業」。

製造業、金融機関、商社、小売、医療など、あらゆる業界の企業が該当します。安定した経営基盤があり、福利厚生も充実している傾向。プロジェクトの進行も比較的ゆったりしており、腰を据えて長期的な視点で働けるのが特徴です。

IT業界からの転職では、社内SE、DX推進担当、IT企画、情報システム部門のマネージャーなどの職種が多くなっています。

既存システムの保守運用だけでなく、業務改革やデジタル化の推進など、経営に近い立場で働けるポジションも増加中です。

2. Webサービス・メディア業界|ユーザーに近い距離で開発に携わる

Webサービス・メディア業界に転職するメリット
  • React、Vue.js、AWSなどモダンな技術スタックに触れられる
  • ユーザーの声を直接聞け貢献を実感しやすい
  • 企画段階から携わりサービスを育てる楽しさがある
  • フラットな組織文化で意見を言いやすい
  • 成長中の企業が多くストックオプションなど将来的なリターンも期待できる

自社でWebサービスやアプリケーション、メディアを企画・開発・運営する企業。

ECサイト、SNS、動画配信、ニュースメディア、SaaSなど、エンドユーザーに直接価値を届けるビジネスモデルです。

スピード感が速く、比較的新しい技術に触れやすい環境が多く、ユーザーの反応がアクセス数や売上という数字でダイレクトにわかるため、やりがいを感じやすいのが特徴です。

IT業界からの転職では、Webエンジニア、Webマーケター、Webディレクター、プロダクトマネージャー、データアナリストなどの職種が人気。

技術スキルだけでなく、ビジネス視点を持って開発に関われるポジションが豊富です。

3. コンサルティング業界|専門性を活かし企業の課題を解決する

コンサルティング業界に転職するメリット
  • 年収800万円〜1,500万円と大幅な年収アップが期待できる
  • 多様な業界・企業のプロジェクトに関われ視野が広がる
  • 論理的思考力やプレゼンテーション能力などスキルが身に付く
  • 経営層と直接やり取りする機会が多くビジネス感覚が養われる
  • 成果が明確に評価され実力次第で早期に昇進できる

企業の経営課題に対して、IT戦略の観点から解決策を提案・実行支援する専門家集団。

総合系コンサル、IT系コンサル、戦略コンサルなど、さまざまなタイプがあります。論理的思考力とコミュニケーション能力が求められますが、高年収を狙えるのが最大の魅力。プロジェクト単位で多様な業界・企業に関われるため、短期間で幅広い知見が身につきます。

IT業界からの転職では、ITコンサルタント、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)、システム導入支援、DXコンサルタントなどの職種が中心。

今はITコンサルタントを求めるコンサル会社も多く、エンジニア経験を活かし技術と経営の両面から企業を支援できます。

【悩み別】IT業界からのおすすめ職種|5つの希望を叶える転職先

IT業界で抱えがちな5つの悩みを起点に、それぞれを解決できる具体的な転職先を「職種」と「業界」の組み合わせで紹介します。

ご自身の悩みに最も近い項目から読み進めてみてください。

ワークライフバランスを重視する人におすすめの職種

残業が常態化した環境に疲弊しているなら、働き方の改善が期待できる職種を検討してみましょう。以下の職種は、どの業界でも比較的ワークライフバランスも取りやすいです。

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おすすめ職種おすすめ業界平均年収働き方の特徴
社内SEメーカー、金融、インフラなど400〜800万円無理な納期設定が少ない
会社のカレンダー通りに休める
IT事務大手事業会社全般350〜500万円サポート業務が中心で、突発的な対応が少ない
定時退社が基本の文化である企業が多い

これらの職種は、納期や顧客からのプレッシャーが比較的少なく、スケジュールを自分で管理しやすいのが特徴です。プライベートの時間をしっかり確保し、心身ともに健康な生活を取り戻せるでしょう。

安定した自社開発に関わりたい人におすすめの職種

客先常駐の不安定さにストレスを感じているなら、腰を据えて働ける環境が向いています。以下は、事業会社で自社開発に関われる職種です。

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おすすめ職種おすすめ業界平均年収働き方の特徴
DX推進担当小売、不動産、製造など400〜1,000万円同じ会社の仲間と一体感を持って働ける
「自分の会社」の成長に貢献している実感が得られる
自社開発エンジニアWebサービス、SaaS業界など約685万円慣れ親しんだ自社オフィスで働ける
チームで自社プロダクトを育てるため、長期的な人間関係を築ける。

これらの職種は、自社の社員として、同じチームメンバーと長期的な関係性を築けるのが魅力です。帰属意識を持ち、自社のプロダクトやサービスに愛着を持って取り組むことができます。

正当な評価と年収アップを目指す人におすすめの職種

現在の給与や評価制度に不満があるなら、実力や貢献が報酬に直結しやすい職種が向いています。以下の職種は、成果主義で評価されやすいです。

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おすすめ職種おすすめ業界平均年収働き方の特徴
ITコンサルタントコンサルティングファーム約532万円プロジェクトの成果が評価に直結しやすい
「課題解決能力」という軸で正当に評価される
プリセールス外資系ITベンダー、SaaS業界約900万円個人の販売実績がインセンティブとして給与に反映される
実力次第でIT業界より数倍の年収を狙うことも可能

これらの職種は、ITスキルを活かしてより付加価値の高い業務に挑戦し、成果主義の環境で自身の市場価値を試すことができます。

事業への貢献を実感したい人におすすめの職種

自分の仕事の意義を見失っているなら、事業への貢献やユーザーの反応を直接感じられる職種がおすすめです。以下の職種は、成果主義で評価される傾向にあります。

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おすすめ職種おすすめ業界平均年収働き方の特徴
WebマーケターtoC向けサービス、Web業界約540万円アクセス数や売上がどう変わったか、数字でダイレクトにわかる
事業を動かしている実感がある
プロダクトマネージャーベンチャー、Webサービス業界約770万円プロダクトの責任者として、開発からマーケティングまで全てに関わる
自分の判断が事業の未来を左右する大きな責任を感じられる

これらの職種は、企画の上流工程から関われたり、自分の仕事の成果が数字で見えたりする魅力があります。「誰のために、何のために」を実感しながら、高いモチベーションで働くことができるでしょう。

最新技術で市場価値を高めたい人におすすめの職種

レガシーな環境に危機感を抱いているなら、モダンな技術に触れられる環境が向いています。以下の職種は、最新技術に触れる機会が多いです。

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おすすめ職種おすすめ業界平均年収働き方の特徴
SEFinTech、金融業界約500万円金融業界はIT投資に積極的で、高い専門性が身につく
ブロックチェーンやAIなど最新技術に触れる機会が豊富
SREWebサービス、SaaS業界約685万円IaCやコンテナ技術などインフラ技術を深く追求できる
インフラのスペシャリストとして高く評価される

技術的な探求心を満たし、常にスキルをアップデートし続けられるのが魅力。需要の高い専門性を身につけ、長期的に活躍できるエンジニアを目指せます。

IT業界から異業種転職を成功させる5ステップ

IT業界からの転職は、思いつきで行動するのは危険です。しっかりと計画を立てて進めることで、後悔のないキャリアチェンジを実現できます。

ここでは、自己分析から円満退職まで、具体的な5つのステップを解説します。

ステップ1:経験・スキルの棚卸しとキャリアの方向性を決める

まずは、これまでの経験を振り返り、自分の強みを言語化することから始めましょう。

どんな業務に携わり、どんなスキルを身につけ、どんな実績を上げたのかを客観的に書き出します。

その上で、今後のキャリアの軸を固めるために以下の3つを整理しましょう

  • 何をやりたいか(Will)
  • 何ができるか(Can)
  • 何をすべきか(Must)

転職で叶えたいこと(年収、働き方、仕事内容など)に優先順位をつけておくと、企業選びで迷わなくなります。

ステップ2:応募書類(職務経歴書・ポートフォリオ)を準備する

キャリアの方向性が決まったら、応募書類を作成します。

特に職務経歴書は、異業種の採用担当者にもあなたの価値が伝わるように以下のような工夫が必要です。

【応募書類別】工夫するポイント
職務経歴書
  • ITの専門用語は避け、誰が読んでも分かる言葉で書く
  • 実績は「売上〇%向上」など具体的な数字で示す
  • ITスキルで、ビジネス課題をどう解決したかを伝える
ポートフォリオ
  • 技術力の高さだけでなく、制作の背景や目的を説明する
  • どんな課題があり、どう工夫して乗り越えたかを言語化する

ステップ3:情報収集と企業選定を行う

転職サイトやエージェントに登録し、どんな求人があるのか幅広く情報収集していきましょう。

給与や待遇といった条件面だけでなく、社風や働き方のリアルな情報を調べることで、入社後のミスマッチを防げます。

情報収集でチェックすべきこと
  • 求人情報: 仕事内容、必須スキル、給与、福利厚生など
  • 企業の公式サイト: 事業内容、企業理念、沿革など
  • 口コミサイト: 実際の働きがい、人間関係、残業時間の実態など

集めた情報をもとに応募企業を数社に絞り込み、「なぜこの会社で働きたいのか」という志望動機を固めていきましょう。

ステップ4:面接対策を徹底する

IT業界からの転職で、高確率で聞かれるのが「なぜIT業界から転職したいのですか?」という質問です。伝え方一つで、採用担当者に与える印象は大きく変わります。

なるべく「ポジティブ」な理由を伝えるようにしましょう。

NG例

「残業が多くて嫌になりました」「人間関係が合いませんでした」

→ ネガティブな理由だけで終わらせてしまう

OK例

「IT業界での経験を活かし、〇〇の分野で腰を据えて貢献したいと考えました」

→ ポジティブな動機と将来への意欲をセットで伝える

企業の事業内容をしっかり調べた上で、入社後の働き方やキャリアパスについて積極的に質問し、熱意を示しましょう。

ステップ5:複数の内定から最適な一社を選び、円満に退職する

複数の内定を得た場合、条件面だけで判断しないことが重要です。

最初に定めたキャリアの軸に沿って、冷静に比較検討しましょう。内定承諾後は、現職の就業規則に従い、十分な引き継ぎ期間を設けて円満に退職します。

一般的には退職希望日の1〜2ヶ月前に上司に伝えるのがマナーです。転職先に提出する書類(年金手帳、雇用保険被保険者証など)の準備も忘れずにおこないましょう。

【年齢別】IT業界から転職する難易度と対策方法

IT業界からの転職は、年齢によって市場での評価や求められるものが変わります。20代・30代・40代それぞれの強みと弱みを理解し、年代に合った戦略で転職活動を進めることが重要。

自分の年齢に応じた準備をすることで、転職成功の確率を高められます。各年代の特徴と、効果的な対策方法を解説します。

20代|ポテンシャル重視で未経験分野への挑戦もしやすい

20代は、第二新卒枠などポテンシャル採用が中心の年代です。異業種へのキャリアチェンジが最も現実的で、企業側も「育てること」を前提に採用してくれます。

20代の一番の強みは、成長意欲や学習能力が高く評価される点です。柔軟性があり、新しい環境に馴染みやすいことも期待されています。

一方で、実務経験が浅く、アピールできる実績が少ないのが弱みと言えるでしょう。

【対策】
  • 意欲と行動で、経験の浅さをカバーする
  • 学習意欲をアピール: IT業界で身につけた論理的思考力・自ら学ぶ姿勢をアピール
  • 主体性を示す: 資格取得やポートフォリオ作成など、目に見える形で行動を示す。
  • 熱意を伝える: なぜその業界・職種に挑戦したいのか、具体的な理由を語れるように準備する。

30代|即戦力としてのスキルとマネジメント経験が問われる

30代は、専門スキルを活かした即戦力としての活躍が期待される年代です。特に、チームリーダーやプロジェクトマネージャーなどのマネジメント経験は、業界を問わず高く評価されます。

30代の強みは、即戦力となる専門スキルやマネジメント経験です。ビジネスの全体像を理解した上での貢献が期待されます。

一方で、未経験分野への挑戦は20代に比べてハードルが上がり、年収や待遇面での希望が高くなりがちな点が、転職活動で考慮すべきポイントです。

【対策】
  • 実績を「再現性のあるスキル」として言語化する
  • 実績を具体化する: 「〇〇を改善し、コストを△%削減した」など、実績を具体的な数字で示す。
  • スキルを汎用化する: 自分の経験が、転職先でどう活かせるのか(再現性)を明確に説明する。
  • 挑戦分野を絞る: 未経験分野へ挑戦する場合は、ITスキルとの親和性が高い職種(DX推進、社内SEなど)に戦略的に絞る。

40代|高い専門性とマネジメント実績でキャリアアップを狙う

40代の転職では、特定分野の高い専門性か、組織を率いたマネジメント実績が必須となります。求人数は減りますが、あなたの経験と企業のニーズが合致すれば、年収1,000万円以上の好待遇も期待できます。

40代の強みは、高い専門性や豊富なマネジメント経験、経営層に近い視点です。豊富な人脈も武器になるでしょう。

ただし、求人数そのものが限られることや、年収維持・向上のハードルが高いことは覚悟が必要です。新しい環境への適応力に懸念を持たれる場合もあります。

【対策】
  • 「経営課題を解決できる人材」であることを示す
  • 価値を言語化する: 「自分にしかできない価値は何か」を明確にし、企業の課題解決にどう貢献できるかをアピールする。
  • ハイクラス求人を狙う: 転職エージェントや人脈を最大限に活用し、一般には公開されない管理職ポジションの求人を狙う。
  • 柔軟な姿勢を示す: 年齢に関わらず、新しいことを学ぶ謙虚な姿勢や、環境への適応力を示すことが重要。

IT業界からの転職で後悔しないための注意点3つ

転職の成功は「内定を得ること」ではなく「転職先で納得して働けること」です。

転職後に「こんなはずではなかった」と後悔する典型的な失敗パターンを知り、それを回避する方法を学びましょう。

より確実なキャリアチェンジを実現するための3つの注意点を解説します。

注意点1:労働条件や年収だけで安易に決めない

目先の待遇改善に惹かれて、仕事内容や企業文化との相性を軽視するのは危険です。

給与が高くても、価値観が合わない職場では長続きしません。自分の価値観や長期的なキャリアプランと合っているかを、多角的に判断することが重要です。

入社前に現場のリアルな情報を得るようにしましょう。

リアルな情報を得る方法
  • 企業とカジュアル面談・オファー面談
  • 転職エージェントからの情報提供
  • 口コミサイト

IT業界から異業種へ転職する場合は、環境変化がかなり大きいです。

入社後に戸惑うことがないように、しっかり情報収集をするようにしましょう。

注意点2:「IT業界は大変だからどこでも楽」という思い込みを捨てる

IT業界の働き方に疲れてしまうと、「どの業界に行っても今よりは楽だろう」と考えてしまいがちです。しかし、どの業界・職種にも、特有の厳しさや難しさがあります。

営業職なら数字のプレッシャー、事務職ならルーティンワークの単調さなど、それぞれのストレスがあります。

また、異業種ではIT業界の「常識」が通用しないことも少なくありません。新しい環境のルールや文化を学び、適応していく謙虚な姿勢が必要です。

注意点3:一人で転職活動を進めようとしない

一人で転職活動を進めると、客観的な視点が不足しがちです。特に異業種への転職は、分からないことも多く、どんなスキルや経験が評価されるかわかりません。

自分の市場価値を過小評価してチャンスを逃したり、逆に過大評価して高望みしすぎたりするリスクがあります。

そうならないためにも、転職エージェントのようなキャリアの専門家に相談するのがおすすめです。

【転職エージェントを利用するメリット】
  • 「ITスキルが活かせる異業種求人」を厳選してくれる
  • IT業界の常識を「異業種の言葉」に翻訳してくれる
  • 異業種ならではの「面接の勘所」がわかる
  • 年収ダウンを防ぐ「交渉力」がある
  • 入社後の「こんなはずじゃなかった」を防げる

第三者の客観的なアドバイスをもらうことで、自分では気づかなかった強みを発見できたり、より良いキャリアの選択肢が見つかったりします。

IT業界からの転職に強いおすすめの転職エージェント・サイト5選

異業種への転職を成功させるには、信頼できるパートナー選びが欠かせません。ここでは、IT業界出身者のサポート実績が豊富で、異業種の求人も扱うサービスを厳選して紹介します。

自分に合ったサービスを見つけ、まずは気軽に相談してみることから始めてみましょう。

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【サービスの特徴】
  • 業界最大級の求人数で選択肢が広い
  • 転職支援実績No.1、膨大な過去データに基づく選考サポート
  • 全国対応で地方求人も豊富、未経験歓迎求人も多数

リクルートエージェントは、全業種・全職種を対象とした総合型転職エージェントです。

業界最大級の求人数で、製造業、金融、コンサル、商社など幅広い業界の求人が見つかります。

転職支援実績No.1の豊富なノウハウを持ち、各業界・職種に精通したキャリアアドバイザーが在籍。IT業界で培ったスキル(プロジェクト管理、データ分析、システム思考など)を異業種でどう活かせるか、正当に評価してもらえる企業を提案してくれます。

また、経験豊富なキャリアアドバイザーが年収交渉も代行してくれるので、異業種への転職でも年収アップも期待できます。

【リクルートエージェントITがおすすめの人】
  • とにかく多くの求人から転職先を選びたい人
  • IT業界経験を活かして異業種にも挑戦したい人
  • 地方での転職やU・Iターンを検討している人
  • 在職中で土日や夜間に面談を希望する人
リクルートエージェントITの概要
対象エリア全国
運営会社株式会社インディードリクルートパートナーズ
公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|専門性と網羅性を両立。転職サイトとしても利用可能

doda
公開求人数265,259件
非公開求人数非公開
※2025年12月時点
【サービスの特徴】
  • 転職サイト・エージェント・スカウトを同時利用できる
  • ITエンジニア専任のキャリアアドバイザーが親身にサポート
  • dodaを利用した人の平均アップ金額は90万6,274円

dodaは、全業種・全職種を対象とした総合型転職サービスです。「自分で探す」「提案してもらう」「企業からスカウトを受ける」と、複数のアプローチで効率的に活動を進められるのが最大の強み。

求人を探せる手段が多いため、IT業界から異業種への転職では、豊富な求人から製造業、金融、商社、コンサルなど幅広い業界の求人に出会えるチャンスがあります。

各業界・職種の専門キャリアアドバイザーが、IT業界で培ったスキルを異業種でどう活かせるか正当に評価してくれる企業を提案してくれる点も魅力です。

【dodaがおすすめの人】
  • 様々な転職活動方法を用いて多角的に活動したい人
  • IT業界から異業種への転職も視野に入れている人
  • たくさんの求人を比較していきたい人
  • 転職フェアで直接企業担当者と話したい人
dodaの概要
対象エリア全国
運営会社パーソルキャリア株式会社
公式サイトhttps://doda.jp/

IT業界からの転職に関するよくある質問

最後に、IT業界からの転職に関するよくある質問にお答えします。

Q1. 30代から未経験の異業種に転職するのは難しいですか?

異業種への転職難易度は20代に比べて上がりますが、決して不可能ではありません。

30代の転職では、ポテンシャルよりも即戦力としてのスキルが重視されます。これまでの経験で培ったマネジメント能力や問題解決能力を、転職先でどう活かせるのかを明確に説明することが重要です。

一時的に年収が下がる可能性も受け入れつつ、長期的な視点でキャリアを考える覚悟も必要になります。

Q2. 転職活動の期間はどれくらいかかりますか?

一般的には、3ヶ月〜6ヶ月程度が目安です。

特に在職中に活動する場合は、平日の夜や土日に時間を作って進める必要があるため、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。

焦って転職先を決めて後悔しないためにも、最初の自己分析や情報収集にじっくりと時間をかけることが、結果的に成功への近道となります。

Q3. 資格は取得しておくべきですか?

必須ではありませんが、異業種への転職意欲を示す上で、資格が有利に働く場合があります。

例えば、経理や財務に関わる職種を目指すなら「簿記」、外資系企業を視野に入れるなら「TOEIC」などが有効です。

また、「基本情報技術者」のような汎用性の高いIT資格は、基礎知識を客観的に証明する材料になります。

まとめ|IT業界での経験を活かし、理想のキャリアを築こう

この記事では、IT業界から転職する理由や、おすすめの転職先、成功のためのステップを解説しました。

長時間労働や不安定な環境など、IT業界には特有の厳しさがあるのは事実。

しかし、IT業界で培った経験やスキルは、思った以上に価値のあるものです。

もしキャリアに悩んだら、まずは転職エージェントのような専門家に相談してみるのがおすすめです。客観的なアドバイスをもらうことで、自分一人では見つけられなかった、新しいキャリアの可能性がきっと見えてきます。

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